9月 13th, 2011
カテゴリ: ニュース特報印刷情報ブログ

三菱製紙-業界初,Android端末向け用紙検索アプリ「P-Point用紙の便利箱」を無料公開

 三菱製紙株式会社は,作りたい書籍や雑誌に合う印刷用紙の情報を検索できる,Android端末向けアプリケーション「P-Point(ピーポイント)用紙の便利箱」を開発し,業界初として無料で公開したことを,9月13日のニュースリリースで公表しています。

 印刷会社や出版社,デザイナーなどの業界関係者が,書籍や雑誌などを作成するため「紙」を選択するシーンで,書籍の厚さやページ数,紙の光沢のあるなし,環境対応のため再生紙を選択するなど,さまざまな希望する条件を設定し入力していくと,三菱製紙が製造している544種類の印刷用紙群の中から,要求に合った最適な紙の銘柄を選択して答えてくれる,というアプリケーションだそうです。
 さらに,一冊の厚み(束見本)や重量などを算出して表示してくれたり,印刷する部数が何部になるかを入力すれば,必要となる用紙の数量も算出してくれるとのこと。

 「P-Point用紙の便利箱」アプリを起動すると,トップメニュー(目的設定)画面が開きます。

 画面に表示された3つの目的別選択肢から,いずれかを選んで必要事項を入力し直感的に操作するだけで,検索結果を得ることができるとしています。

 ①用紙を選んでから紙の総量を調べる

②製作する本の厚みから紙を選ぶ
③紙の光沢度/白色度から選ぶ

 同アプリは,グーグルのモバイル機器用基本OSであるAndroidを搭載したスマートフォンやタブレット端末に対応しており,グーグルが提供するAndroid Market(もちろんモバイル機器からダウンロードできますが,WEBサイト版Androidマーケット【https://market.android.com/】からも可能です。スマートフォンだと情報量が限られていたので,PCの大きな画面だと非常に見やすくて快適)にアクセスして,「三菱製紙」と検索し,そこから無料でダウンロードして利用します。

 また,「P-Point用紙の便利箱」アプリは,IGAS2011の三菱製紙ブースにも出展されるそうです。

 三菱製紙は,ニュースリリースの中で「東日本大震災により極めて大きな被害を受け,お客様に用紙供給面でご迷惑をお掛けし,深くお詫び申し上げますとともに,これまで以上にお客様とのコミュニケーションを深める手段の一つとしてご活用の上,弊社製品をご用命賜れば幸いに存じます。」と述べ,締めくくっています。

 ニュースリリースのサブタイトルに「~スマートフォンを利用するお客様に用紙情報をより便利に~」とあるように,三菱製紙や三菱製紙販売など関連する自社グループ企業の営業マンが,商談の際の営業ツールとして利用するだけでなく,顧客である出版社や印刷会社,そして企画・デザイン会社,個人デザイナーまで,広くアプリを無償で公開することで,クライアントが自分で最適な用紙を探し,選択し,発注の参考情報を入手できるという利便性を提供する,製紙会社サイドからの新しい試みです。
 三菱製紙からの,この顧客囲い込みの新しいアプローチに対して,他の製紙会社は,どのように動くのか(または動かないのか),その対応も興味深いところです。
 個人的には,iOS対応のアプリも一緒に出してもらえると良かったと思うのですが,今回の発表では何も触れられていないので,今後の展開に期待するしかなさそうです。

追記:
 この記事を書いた後で,三菱製紙 洋紙事業部 直需開発営業部に,iOS対応のアプリの開発について質問してみたところ,「現時点では予定はないが,今後お客様からのご要望の声が高まれば検討する」とのことでした。この業界のiPhone・iPadのユーザー比率は,けっこう高いと思うので,需要はあると思うのですが……。